これ書いたから白2買ってくる

二年前に発売されたポケモンBWだが、クリア後のエクストラダンジョン的なところで暗号文(ゲーム中ノーヒント、たぶん現在も解答は公式に発表されていないはず?)が登場した。なにやらテキストデータの解析だかナンダかで解読されたそうですが、そんなことは露知らず読もうと頑張った二年前のメモをば見つけたのでBW2発売日の今日に記事として纏めることにする。

作中、クリア後に行ける町の沖に海底遺跡があり、そこは一定歩数進むと追い出される仕様となっている。全部で四階層から成り、各階の方々に碑文らしきものがある。とりあえず、一階が一番広く、二五種の絵文字で書かれた22個の碑文が発見される。そこでそれを対象に解読を試みた。答えから言ってしまうと、これは英語のアルファベットに一文字ずつ対応した文字置換型の暗号である。ここで、碑文の収集を一階に限ったのは運がよかった。というのは、二階以降では対応する文字を順に一つずつずらされているのだそうで、各階の文全てを対象としていたら解けなかったかも。
とりあえず簡単の為に絵文字をひらがなに置き換え、独断と偏見に基づき22の文から11を選んで下に記す。

仮置き 出現数 字形
25 V字
9 矩形
19 太陽
18 串団子
7
24
35 四つ鱗
35
22 矢じり
25 バトン
32
8 蟹座
7
9 菱形
1 /二本
1
3
2 渦巻き
1 /3本
1 /2本+X二つ
3 二重楕円
13 ノットイコール
1 はっぱ
7 カエデ
1 /5本

イ:うさきうえすせこのあきうねこかきくけ
ロ:うさきうえすせことあきうねこかきくけ
ハ;うさきうえすいきそあきうねこかきくけ
ニ:うさきうえすいうてあきうねこかきくけ
ホ:こあえしあこさかかきくけえき
ヘ:ししにあこちさすすにかきくけ
ト:こうにさせさせこさなにせ
チ:あいうえおあかきくけえこきさこあくし
リ:つにさういにあにせかきくけ
ヌ:さなにうたあくかきくけ
ル:せこねうこえこいにさしあさつくうち

まず、前提としてこれは英語だということにした。スペイン語とかイタリア語とかドイツ語とかタガログ語とかだったらもう無理。
そしてやたら頻出する「かきくけ」これは文末にばかり登場するのでおそらく一単語であり名詞なのだろう。だがホの文末に「かきくけ えき」となっているのが気になった。句動詞の形で「えき」が前置詞になったりするのかも知れない?

つづいて文字の出現頻度から考える。

Eというのは英語のアルファベットで最もよく使われ、その頻度は、どんな短文にもたくさん見つかるほどです。(中略)英語の語順では、Eのあとに決まってこれが来るというものがない。ある印刷用紙一枚の文章でとった平均順位も、短い文の中では逆転するかもしれない。およそのことを言えば、T、A、O、I、N、S、H、R、D、Lというのが出やすい順だ。だが、T、A、O、Iなどはたいへん拮抗している。
http://www.alz.jp/221b/holmes/danc.html

あうえかきくけこさ あたりがこの辺だろうが、かきくけが頻出しているのでそれに引きずられている可能性は高し。それでも最も多い「さ」はもうeと見なしていいのでは無かろうか。他はさっぱり分からない。

個別の文を検討する。まずイ〜ニの露骨な類似性はヒントだろうということで並べる。
イ:うさきうえす せこの あきうねこかきくけ
ロ:うさきうえす せこと あきうねこかきくけ
ハ;うさきうえす いきそ あきうねこかきくけ
ニ:うさきうえす いうて あきうねこかきくけ
このようにまんなからへんの3文字以外は全く同じ文である。変化している部分が3文字しかないにもかかわらずこれらが意味を成す文となるにはどうすればいいのかをさんざん頭をひねって考えた。助動詞や所有格だろうかとも考えた(例えばいきそ→him,いうて→her)ふと眺めていて気づいたことには、の、と、そ、て の四字が/ないしXのみから構成され、どうやら数字であるように思われた。ぶっちゃけそれに気づくまで相当時間がかかったのだが。とかく、棒の本数から の-5 と-6 そ-2 て-3 と帰属した。そしてそれらに隣接する2文字を序数詞の略記ではないかと考えた。
すなわち
イ:うさきうえす せ(h)こ(t)の(5) あきうねこかきくけ
ロ:うさきうえす せ(h)こ(t)と(6) あきうねこかきくけ
ハ;うさきうえす い(d)き(n)そ(2) あきうねこかきくけ
ニ:うさきうえす い(d)う(r)て(3) あきうねこかきくけ
となり、この文は右から左へ綴られているのではないか、ということになる。ここに気づくのにえらい苦労した。

以上を踏まえ、ついでに先述の理由から さ=e として全文を書き直すと
イ:けくnか tねrnあ 5th すえrner
ロ:けくnか tねrnあ 6th すえrner
ハ;けくnか tねrnあ 2nd すえrner
ニ:けくnか tねrnあ 3rd すえrner
ホ:nえ けくnか かetあしあえこ
ヘ:けくnか にすすeちtあにしし
ト:hになetheheにrt
チ:しくあtentえ けくnか あおえrdあ
リ:けくnか hにあにdreにつ
ヌ:けくnか くあたrになe
ル:ちrくつeあしeにdtえtrねth
となる。ここで問題になるのが かきくけ 改め けくnか の素性ということになる。ヌのようなかなり短い文にも文頭に来るということで動詞なのでは無いかという不安が鎌首をもたげるのだが、そこは無視して名詞とみなしてゴリ押すことにした。要するにホにおいて[No けくnか]となるのではないか、え=o ならイ〜ニの[すえrner]は[corner]ではないか、cornerに対応する動詞となると
[tねrnあ=turns]となるのではないか、とこのように[けくnか]が一般名詞なら芋づる式に決まりそうなのである。
その仮定の下に再び書き直し、turns同様に動詞が三単現ってると考えられるので けくnか 直後の文字列をsで区切ってみると
イ〜ニ:けくnか turns *th corner
ホ:no けくnか かets しost 
ヘ:けくnか にcceちts にしし
ト:hになetheheにrt
チ:しくstento けくnか sおords
リ:けくnか hにs にdreにつ
ヌ:けくnか くs たrになe
ル:ちrくつesしeにd to truth
以下、辞書のワイルドカード検索で分かるものから考える。
ヘ:にcceちts → 明らかにaccepts なので に=a , ち=p
チ:しくstento けくnか sおords → 最初swordsかと思ったが、
  listen to けくnか’s words と思い直す。 し=l, く=i, お=w
ホ:代入して no けinか かets lost → 明らかに か=g
というわけで けくきか=king であった。。。あの海底遺跡ってサザンクロスシティだったんじゃね?
残りもやっつけると
ト:haなe the heart → な=v
リ:king has adreaつ → つ=m
ヌ:king is たrave → た=b
コレにて帰属は完了。改めて書き下すと
イ〜ニ:king turns *th corner
ホ:no king gets lost 
ヘ:king accepts all
ト:have the heart
チ:listen to kings words
リ:king has a dream
ヌ:king is brave
ル:primes lead to truth
となり、どこかカタコトっぽい雰囲気ながらもいちおう意味は通じるのでコレで正解なんだろうと思った。

村上春樹の本といえば「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」しか読んでいないのだが、この本はスコットランドアイラ島とそしてアイルランドの蒸留所やらパブやら巡りを記したエッセイである。新潮文庫のお値段500円以下といえばそのコンパクトさが通じるだろうが、写真も豊富なので小一時間どころか立ち読みでも充分読破できること請け合いである。タイトルのココロは前書きに解かれた通り、ことばがウイスキーであったなら黙って差し出し、受け取るだけで全ては通じるであろう、もちろん僕らの世界はそうではなく、「別の素面の何か」に置き換えて語らなければならない、しかしそのままを伝え合う事のできる幸福な例外的な瞬間はいつでも訪れうる、それを夢見て僕らは願う、ことばがウイスキーであるように、ということで、要するに村上春樹は根っからの酒飲みであり文筆家である、ということなのだろう。

以下、酒飲み向けメモ。以下の言説は全てソースは村上春樹。ナニプルーフなんだそれは。
・アイラモルトをキツイ順に並べると
アードベッグ20、ラガヴリン16、ラフロイグ15、カリラ15、ボウモア15、ブルイックラディー10、ブナハーブン12
とのことで、ポートエレンは、、まあ飲む機会もないだろうしいいか。いいのか?ええやろ。
アイリッシュについては、食前向きはジェイムソン、タラモアデュー、ブッシュミルズで食後向きはパディー。パワーズブッシュミルズ とのこと。
・飲み方はストレートに水道水チェイサーがジャスティス、半分飲んだらトゥワイスうp。

「天然放射能は進化的適応によって濃縮されないから安全

、人工放射能は濃縮されるから危険」みたいな話が出回っているそうで、それがエクストリームな受容のされ方をしてしまうと「だからカリウム40が人体内に存在しているなんてあり得ない、非科学的」となってしまうようです。とりあえずネタ元は市川定夫という方で以下のものが挙げられているそうです。あ、一つお断りしておきますが、自分は化学系大学院生できくまこシンパです。ぶっちゃけ物理学と数学と生物学と天文学と文学と社会学と法学と経済学とあと色々に詳しくないです。核物理とかSTSとか専門外もいいとこ。

http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/215.html
カリウム40といったものが、昔から天然にあったので、全生物は、そういった危険なものは蓄えない、という形で適応している。生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐり抜けてきたものしか生き残っていないという形で、結果として適応しており、自然の放射性物質を濃縮して蓄えるという生物は一つもいない。ところがヨウ素。天然のヨウ素はすべて非放射性。放射能の無いヨウ素だから生物は安心して何百万倍も濃縮したし、人間は安心して甲状腺に集めて利用しているわけです。安全だったからそれは優れた性質になり得た。その安全だった元素に放射性の核種をつくったらダメなんです。濃縮するものを考えてみると、いままでその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作ったときに濃縮する。セシウムも、天然のものは非放射性ですから、入ってきても何も怖いことはない、勝手に入れば良い。ところが、放射性のセシウムを原子炉が作り出すものだから、ジワジワ蓄えられてしまう。ストロンチウム90もそうです。天然のストロンチウムは非放射性でカルシウムに性質が似ていてカルシウムのあるところ(骨)にストロンチウムは全部いつでも入って来ます。天然のストロンチウムが入ってきてもいっこうに構わない、非放射性ですから。
ところが原子炉の中で、ストロンチウム90、放射性のストロンチウムを作ると、それが骨の中に入ってしまう。ストロンチウム90の半減期は28年ですから、0歳のときに骨の中に入ってしまえば、その人は28歳になっても骨の中にまだ半分残っていることになる。中から被曝を与える。
ストロンチウムが入ると、白血病や骨髄腫になりやすいというのは、それなんです。骨に入って至近距離から骨髄に放射線を照射しているわけですから。
これまでその元素に放射性がなかったものに放射性のものを作ったときに、濃縮する。それが人工放射能の濃縮。天然の放射能に濃縮するものはないというのは適応の結果。

ていうか御用学者wikiって充実してますね、反原発学者のリストもあるし動画の文字起こしまでしてくださると。マジありがとうございます。御用学者wikiたんの靴裏ペロペロ。あ、ワタクシ実際に動画見て文字起こしに間違いがあるかとか誇張は無いのかとか一切チェックしてませんのであしからずご了承ください。
んで、肝心の内容ですが、実はそんなに的外れなこと仰ってないと思うんですよー白状しますと馬鹿にする気満々で読んでたんですけど。ちょっとだけ突っ込みたい所はあるんですが、どちらかというと受け手の方の問題のような気がするんですよ。以下に長ったらしく書きます。

カリウムについて

ツッコミどころ

としては、生物がカリウムを蓄えないのは放射性核種に適応した結果と言い切るのはどうか、というところでしょうか。カリウムみたいにイオンでしか存在しないような、水溶性の高いものをため込むのはちと大変でしょう(水溶性ビタミンは蓄えられないから摂りすぎてもいみないけどコンスタントに摂りましょー、脂溶性ビタミンは蓄えられるので摂りすぎには注意しましょーみたいな)し、周囲にいくらでもあるから貯める必要も無かっただけではないでしょうか。あと、完全に推測なんですが「カリウムを濃縮しない」を、「放射性同位体(K40)とその他(K39)とより分けて無害な後者だけを吸収する」と解釈してしまった人もいるのではないでしょうか。それはいくら何でも無理だと思うんですが、それの根拠は持ち合わせてませんわたし。どなたか、カリウムじゃなくてもとにかく同位体レベルで元素選別できる生きものの事例ご存じなら教えてください。まあHCNPS辺りは絶望的なんで何かの金属イオンの類いになると思うんですが、とにかく元素がなんだろうとたぶんそれだけでノーベル賞モノなんじゃないすか、重溶媒の製造コスト下げられるんじゃね?すごくね?セミコロンさんとか何かご存じじゃね?みたいな。

しんかでてきおーな話

えー脱線が過ぎたのでカリウムに話しを戻します。とにかく、ある程度の量のカリウムが生物には必須で、生体内における存在量をコントロールする、もっと言うならば一定に保つ必要はあるので、そうする為の仕組みを生物は備えています(所謂ホメオスタシスって奴ですね。動的平衡とかいう独自用語じゃなくて定常状態と正しく呼んであげてください)んで、体内で一定というのがミソで、体内K40存在量が一定なおかつK40半減期は億年単位、ということは常に体内には自然界と同じ存在比率でカリウム40が存在しているわけで、その分は宇宙線による外部被曝と同様に黙っていても喰らってしまう内部被曝な訳ですね。その所与の条件の下で我々イキモノは生きており、それが致命的となるようなら生きていけない、その意味においては「進化的適応」というのは間違いでは無いとする立場もありなんでしょうが、繰り返しますが、生きものはそれを前提として存在しているのだ、と言った方がより正確なのでは無いでしょうか。逆に、K40の存在比率が遺伝子による再生産システムに影響するほどのものであったなら、生命の有り様は今現在我々が知るものとは大きく様相を違えたものとなったのでしょう。まあ何事にも限度はありますが、その条件ではその条件で生きていけるナマモノが発生したはずですよ。そいつらが原発作れるかどうかは別として。
えー、だいぶグダグダになってきたので僕の見解まとめますと、
・K40は濃縮しませんが常に体内に一定量存在し、その分の内部被曝は常に受けてます
・ですが、それは不可避であるが故にそれを折り込み済みで僕ら生きてます
その辺から考えますに、「天然放射能は進化で適応したから安全」というのは・・・とかく大雑把な言い方なので色々と突っ込まれるんじゃないでしょうか。というかいまいち意味が分からないです。むりやり正しいと解釈することはできなく無いとは思いますが、そうすることにいまいち意味を見いだせません。内部被曝の話に限ってしまうなら、「天然放射性核種(特にK40)による被曝については、生物はそれを前提として存続してきた」ぐらいなら首肯していただけるのではないでしょうか。ああ、この節は天然放射性核種といいながらラドン(222と220だっけ)話全然してないですがもういいや。C14はすっこんでろもっと13増やせよ炭素は。すみません独り言ですカーボンNMR測定セットしてきます一晩かかるんですアレ。

あと、人工放射性核種は危険、について

引用部を見るに、実はそんなにおかしいこと言ってないと思うんですよ。ざっくりと危険性を伝える、という趣旨で読めば。まあ量的な話が全く無いのはひっかかりを感じますけど、その辺のデータは本来は原発推進側が出さなければならないですしね、反原発のテキストとして科学的に大きな瑕疵があるものとは思いません。
確かに「天然だから安全、人工だから危険」と言われるとそれは単純化しすぎだ、と即答しますが、実際問題として、「自然環境には存在しないからこその危険性」というものは確かにヨウ素131やストロンチウム90については確かに厳として存在しますよね。ヨウ素131リッチな環境では甲状腺は機能できないし、ストロンチウム90リッチな環境では骨じゃなくて腸が造血機能を担っていてもおかしくないでしょうし、「人工」の意味を「自然環境では考えられないくらい多量の、人為的にもたらされた」ぐらいまでユルーく拡張してしまうならイタイイタイ病は「人工」カドミウムによって引き起こされた、とか言ってしまってもいいのかもしれません、あくまで言葉遊びとしては。(まあ、自分は絶対にそういう書き方しませんが、詳しくない人がそういう言い方をするのを殊更咎め立てるのは不毛だよね、とは思います)

まとめというか雑感

というわけで、引用部の市川センセの主張については「ツッコミどころあるけど全体的にはそんなにおかしくないんじゃね?問題はその受容のされ方なんじゃ?」というのが僕の印象です。そしてそっちの方がより事態は深刻です。同じテキスト読んでももう世界観闘争が生じかねないレベルの断絶が生じてしまう訳ですから。というか、この引用部だけ読んで「天然は濃縮蓄積しないから安全、人工は濃縮蓄積するから危険」とまとまられたらもうどうすりゃいいんだと思います。受け手が馬鹿なせい、と言ったら「欠如モデル」の一言でゲームオーバーですし。

そろそろ「放射能」やめません?

とりあえず、途方に暮れたままで終わるのもアレなのでひとつ提言なのですが。
以前から原発のインシデントを報じる際に「放射能漏れ」という表記が用いられ、その度にモヒカン共のツッコミを受けながらも定着し、震災以降は突っ込む声すら絶えてしまったことは承知なのですが、それでもやっぱり放射性物質放射能とは区別して欲しいです。天然放射能と人工放射能の差異を云々する方が、マジで放射線そのものの危険性に差があると思っているのか(むろん放射線の質・量共に核種ごとに違いはありますが)、あるいは放射性核種の化学的生物学的挙動の違いを問題にしているのか、その辺全くわかんないんですよね、放射能放射性物質の区別つけないと。一般人全てがそうするべきとは口が裂けても言えませんが、少なくともマスコミ各位においては、もう少し術語を大切に扱っていただきたいなあ、と。その辺の底上げは必要な時期に来ているんじゃ無いでしょうか今の日本社会は。ぶっちゃけ、セシウム137を「セシウム」、ストロンチウム90を「ストロンチウム」と表記するのだって怠慢だと思いますよ。あ、いや、でももっと厳密に言えば他の放射性同位体との混合物だから「セシウム放射性同位体」とかになっちゃうのか?どうしよう(投げっぱなしで終わる

最後に小咄

そういえば、「人工放射性物質」というとなんだか錬金術で創ったのかよ的な感じしますよね。実際、今日において新元素の発見とは加速器で造って観測、とほぼ同義ですし。「人工放射性元素」といえばやっぱプロメチウムテクネチウムじゃないすか。周期表で中途半端な位置にいるくせに安定同位体が存在しない(尽く放射性核種)というシャイな養殖100%な連中。

モヤッと

NHKカズオ・イシグロ特集やってた。
カズオ・イシグロの「私を離さないで」を読んだのは結構前なのでいろいろうろ覚えであるが、とにかく設定に納得行かなくてモヤッとしたまま読み終えた記憶が。
番組をぼけーっと眺めて、限られた生の中のノスタルジー的なテーマで1990年から二回書こうとして挫折した物語であり、割とドリーに直にインパクトを受けて2001年から取り組み完成させたお話、という事情は結構面白いようなどうでもいいような気がした。ファンの間ではとっくに既知の事項なのかも知らんが。途中でなんかよくわからん分子生物学者が出てきてまだ動的平衡とかいってんのかそれ平衡じゃなくて定常状態だろjk、とか思ったのもまあどうでもいい。

 「私を離さないで」は、基本的に主人公の語りの体裁をとった物語で、老境に入った人物が死を見つめながら書いた回想録のような趣があり、実際にその通りのお話だった、と記憶している。彼女はヘイルシャムという特別な全寮制の学校で育ったが、そこは臓器移植目的の為のクローン人間(提供者)の為の学校だった、その辺の事情は割りとあっさりと中盤で明かされるのでまあただの道具立てに過ぎない、のだが。自分にとってはそんなものあってはならんだろういくらなんでも、ES 細胞ですらあんだけもめてんだぜ、ファンダメンタリストどころかカトリック全部が黙っちゃいねえだろ、さすが護教者の称号もらっときながら兄のお下がりで世継ぎを産まない年嵩の嫁を追い出したいばかりに自前の教会をこさえた青髭王の精神を受け継ぐジェントルメンズの国は半端ねーぜ痺れる憧れるぅ。まあとにかく拒否感が強すぎて非常にもやもやした。いやー当たり前の様に屠畜の現場から目を背けてパックされたお肉を食い、途上国の皆さんの頬を札束で張って魚の骨を抜かせ、過疎地の皆さんに原発のリスクを押し付けて贅沢な生活をしているからこそ、人が家畜で材料な世界はキツいっすイシグロ先生。あ、世界設定厨的には、主人公は提供を行う前に、介助者として臓器提供する同胞のケアを行ってきた(そして今から提供始めます、な段階での思い出話とその清算がこの物語)との事で、コレは要するに人に似すぎた家畜と直接対面するのは気が引けるから、家畜に家畜の餌やりをさせているだけの話で実によく出来た制度ですね、なかなかいけてると思いますディストピア的には。
ただ、ヘイルシャムの先生連中、あれは頂けねー。提供者らが現代のアウトカーストどころか人間未満の臓器工場扱いであることに抗議し、提供者に割りと普通の教育環境を与え(そのためのヘイルシャム)、そして一般に提供者らが完全に普通の人間と何も変わるらぬ事を知らしめるために提供者らに絵を描かせて展覧会を開いていた、というお話だったが、そういうゲージツ的感性が人間性の証みたいな事をやられると自分のような万年図工1人間には非常に厳しいものがある、つーかやっぱクローン人間とかそういう倫理的問題は考えると非常にストレスフルなので考えないようにしましょう、そのための逃げ道をこじ開ける為の科学技術です(キリッ、科学は価値判断を行わず(キリッ臓器欲しいなら臓器だけ培養しようよ、細胞工学とか頑張るからさ、もうやめてよそういう設定やめてよー。
まあ、とにかく、ヘイルシャムの教師陣にはもうちょっと別の形での人間の条件みたいなの考えて欲しかった。ていうかクローン人間なんだから人間に決まってんだろ常識的に考えて(キリッ

まあとにかくその設定は割り切って、寿命が非常に限られた人がそれを見つめ、従容として死に行く前の追憶の話というテーマで振り返るに、この話はどうなんだろう。主人公が辿る記憶の中で提示され、ある種クライマックスで明かされる謎として、「ある日、主人公がままごとに赤ん坊の人形を抱え、"Never let me go"と唄っていたのを見て、主人公の恩師が涙を流したのはなぜか」というのがある。主人公的には、子を産むことが許されない提供者の自分を省み、赤ん坊が「離さないで」と唄っている、という解釈でいたのだが、先生の返答が良く分からない。なんか「発展していく世界は残酷なものであり、昔を想ってそれを離さないで欲しいと希うように見えた」から恩師は泣いたのだそうだが、それってクローン技術以前の世界を知っている先生自身を投影しただけですよねっていうオチで、何か納得いかない感が増幅されたのですよ個人的には。限られた生しか許されない少女が、それこそ懇願するように"never let me go"と歌っている(いや、単に曲を聞きながら踊っていただけだったかも)のを見て、湧いて出た感慨がそれかい、と。なんか提供者らが人間と同じ感性を具えているとの信念を実践していた割には、その発露を結局自分のノスタルジーに帰着させることしか出来ないのかよ教育者さんよ、なんかそのオチ滑ってね?と思ってしまったわけですよ。何だろうね、この納得いかない気持ち。

主張の強度の問題

 福島からのガレキや避難者そのものの受け入れが「放射能こわい」で反対を受けるケースが相次いでいるそうですが、怖いなら怖いで行政に対して求めるべきは放射線量の測定とその値の公表であって受け入れの拒否ではないのではないでしょうかという疑問が頭から離れませんんん。
 といいますか、避難者に向けて「放射能がうつるからこっちくんな」という事は、その避難者が、もしかしたら直ちに健康に影響あるレベルで放射性物質を被っていると主張することに等しいわけで、そのような人に対しては怖がるどころでなく一刻も早い除染と病院での検査治療を薦めるべきでしょう、それが人間としての心というものではありますまいか。

どうでもいいかもしれない与太話ですが、
仮に無限希釈したものの薬効が同じ、というホメオパシーの理論が正しいとしたら、製薬業界のコスト面における革命がおこってみんなハッピーになれるはずなのですが、どうもホメジャの寅さんとか見ていても、自分の理論が実証されたならノーベル物理化学医学生理学各賞総ナメ間違いなし、というほどオモタイ事を主張していることを自覚している様には思えないのですが。

血液型性格診断なんかも、血液型と性格が無視できないレベルで相関するのであれば、各職種の採用試験なんかには当の昔に利用されているはずですよ。あと自動車保険屋さんとか。つーか凄く強い主張ですよね、性格・性向と赤血球表面上の抗原が関係する、というのは。

そのへん、なにもかんがえないひとはすごいなーという感想というか感慨しか湧いてこないです。

ふくすまだいいち

シロートが疑問に思うこといくつか


核分裂反応「停止」後の熱源
「制御棒を突っ込んだので核分裂反応は停止」的な説明を見るがU235があるんなら(半減期ン億年にしたって)核分裂反応止まってなくね?あくまで連鎖反応が停止してるって事を指すっていう用語の問題だっけ? あと止まってるとしたら年単位での冷却が必要な程の熱はどうやって発生してるんだっけ?←ジブンデケーサンシロ

・設計について
冷却に問題が生じた場合、燃料棒を被覆するジルコンが水酸化されて水素を副生、すぽぽぽーんって話で、それはプルベイ図あたり眺めれば高温時に起こるであろうということは予測できるんだろうし、事故った場合の事象として充分に予見されている割に対策とられてなくね?中性子の吸収率がどーたらとかいう理由でジルコン使わざるを得ないの?どうなの?

あと、原子炉と同じ建物の中に使用済み燃料棒置いてるってどうなの?事故あったとき余計なリスク増やすだけじゃね?冷却施設別に作るコストの方がアレなの?なんか事故あったとしても、格納容器が破損しなければ放射性物質が広範囲に飛散するっていう最悪の事態は避けられるはずなのに、使用済み燃料をすぐそこに保管していたら冷却水が足りないだけで発生しうる先述の水素爆発でも使用済み燃料プール破損するかも知んないわけじゃん?ていうかイマそんな話になってね?

「設計の段階でこうなってるから」っつってもこの原発30年間ぐらい稼動しているわけじゃん?なんかそのへん対応できんかったの?冷却水関係のフェイルセイフが全て破れた場合(つーか正に今)に、システムが自ら傷口広げるように出来てね?そうなる事態は起こりえないって思ってた?予見してたけど何か別の問題があって対応できなかった?

まあどっちにしても僕(ら)はそれの存在を許してた、もしくは知ろうとしなかった。その時点で何かいてもブーメランなんだけど

そういやブーメランて「外れたら自分に戻ってくる」って意味で使われてるんだろうけど原発放射性物質を周辺に撒き散らす為の道具で無い程度には獲物を逃した場合に自分をブチのめす道具ではないような気がするんだよなー別の言い方考えよう。

ここまでかいてて思ったけどこの記事ってついったーに書き殴った方がいいんじゃね?

自己分析(笑) 自己紹介(藁) 占い(木亥火暴)

ttp://sakidatsumono.ifdef.jp/draft3.html
日本版PC→政-5.6経-3.52:リベラル左派

ttp://cloudy9.fc2web.com/fscale.html
F尺度→2:自由主義者

ttp://www.egogram-f.jp/seikaku/
エゴグラム→bbacc