村上春樹の本といえば「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」しか読んでいないのだが、この本はスコットランドアイラ島とそしてアイルランドの蒸留所やらパブやら巡りを記したエッセイである。新潮文庫のお値段500円以下といえばそのコンパクトさが通じるだろうが、写真も豊富なので小一時間どころか立ち読みでも充分読破できること請け合いである。タイトルのココロは前書きに解かれた通り、ことばがウイスキーであったなら黙って差し出し、受け取るだけで全ては通じるであろう、もちろん僕らの世界はそうではなく、「別の素面の何か」に置き換えて語らなければならない、しかしそのままを伝え合う事のできる幸福な例外的な瞬間はいつでも訪れうる、それを夢見て僕らは願う、ことばがウイスキーであるように、ということで、要するに村上春樹は根っからの酒飲みであり文筆家である、ということなのだろう。

以下、酒飲み向けメモ。以下の言説は全てソースは村上春樹。ナニプルーフなんだそれは。
・アイラモルトをキツイ順に並べると
アードベッグ20、ラガヴリン16、ラフロイグ15、カリラ15、ボウモア15、ブルイックラディー10、ブナハーブン12
とのことで、ポートエレンは、、まあ飲む機会もないだろうしいいか。いいのか?ええやろ。
アイリッシュについては、食前向きはジェイムソン、タラモアデュー、ブッシュミルズで食後向きはパディー。パワーズブッシュミルズ とのこと。
・飲み方はストレートに水道水チェイサーがジャスティス、半分飲んだらトゥワイスうp。